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断乳・卒乳について

 

1月、2月は保育園の入園が決まる時期ですね。無事に保育園入園・仕事復帰が決まってから多くの方が『おっぱいどうしようかな?』と悩むことと思います。または1歳を機にそろそろ断乳かな?と考える方が多いと思います。なので今回は断乳・卒乳についてお話しします。

 

断乳・卒乳の違い

そもそもこのワードに違いはなんなのでしょうか。母乳をやめることを「断乳」と言ったり「卒乳」と言ったり、呼び方がふた通りあって「どういうこと?」と思う方もいるのでは?

まず断乳と卒乳の言葉の違いからお伝えします。

 

断乳▶︎ママが母乳を与えることをやめること

卒乳▶︎赤ちゃんが母乳を飲むことをやめること

 

ふたつとも母乳をやめることに違いはありませんが、主語が違います。断乳はママの意思で母乳をやめます。卒乳は赤ちゃんの意思で母乳をやめます。そこに大きな違いがあります。

 

 

断乳

例)①ママの体調が優れず、薬を飲まないといけなくなった。②ずっと我慢していたお酒が飲みたい③乳腺炎を繰り返して授乳が辛い

 

卒乳

例)①離乳食が始まったら食に興味があるようで母乳を欲しがらなくなった②会話ができる年まで母乳をあげていたが、「もうおっぱいバイバイする」と言ったので卒乳した

 

卒乳の場合、まだ喋れない赤ちゃんなのに意思?と思うかもしれませんが、ちゃんと赤ちゃんは意思をもっていて伝えてくれます。早い子だと、離乳食前におっぱいを飲むことを拒否する子もいます。

 

断乳しないといけない?

さて。

保育園入園・1歳=断乳という考え。ちょっと待って!必ず断乳する必要はないのです。

 

お子さんも慣れない環境で不安や緊張感があるなか大好きなおっぱいもなくなるなんて・・・。それよりも、保育園を頑張って帰ってきた時に、大好きなママに抱っこされ、大好きなママの体温とおっぱいの温もり、そしてお腹も満たされる・・・。とても安心できると思います。そして、また「がんばろう!」と思えると思います。ママも、久々に仕事にもどって

くたくたになったときおっぱいをあげることでオキシトシンという幸せホルモンが出ます!そのため、気持ちもふわっと楽になるハズです。

 助産師の私からは、入園するからこそしばらくはおっぱい続けてあげてください!そうお伝えします。

 

1歳で断乳と言っていたのはもう昔の話です。歯が生えそろい、母乳を与えていることで虫歯になるリスクがあるからと歯科や、1歳半健診で言われることがありました。でも今は違います、母乳の影響で虫歯になることはありません。虫歯の原因になるものは菓子などの砂糖の摂取です。最近ではそのことがしっかりとわかっているので歯科医からは「母乳をやめましょう」と言われることはほぼなくなりました。虫歯を気にして断乳するよりも、普段の食事やお菓子の摂取、歯磨きの習慣を気を付けてあげるほうが大切なことです。

 

 

 

 

断乳・卒乳をするとき

 

様々な理由から断乳しなくてはいけない人。

お子さまがおっぱいを卒業すると決めた時。

おっぱいをそのまま放置するのは危険です。乳腺炎などトラブルを起こしかねません。自己流のマッサージも悪化させてしまう可能性があります。そのため、断乳を始める前に助産師に相談することをお勧めします。赤ちゃんが授乳拒否して急に卒乳になった場合も、緊急で相談に乗ってくれる助産師に相談しましょう。いざという時に気軽に相談できる助産師(マイ助産師)がいると安心ですね!

 

当院では断乳・卒乳相談はもちろん、緊急時の相談も可能ですのでお気軽にお問合せください。