産後ケアについて知っていますか?
出産後はゆっくりと養生しながら赤ちゃんと過ごしてもらうのが良いのですが、サポート者がおらず家事や育児をママがしないといけない家庭が多いのが現状です。
日々の疲れや寝不足が蓄積…そんなママをサポートするのが「産後ケア」です。
自治体によっては「産後ケア事業」を行なっているところもあります。自治体に申請し、承認されると産後ケアの利用料金の補助が得られます。数年前までは、自治体の産後ケア事業が利用できる方が限られていましたが、近年は希望した人が利用できるようになってきました。それでも地域差などはあるので、近くの役所や保健センターに相談してみてください。
産後ケアのサポート内容
施設によってサポート内容は異なります。
- ママの休養
- 乳房のケア
- 授乳の相談
- 育児の相談
- 赤ちゃんの発達・発育相談
といったサポートを行なっている施設が多いかと思います。オプションでアロマトリートメントやベビーマッサージなどが受けられる施設もあるようです。
産後ケアを利用できる人
各施設、各自治体によって条件は異なります。一般的には産後1年以内です。施設によっては産後4ヶ月までとしているところもあります。
利用方法・利用の例
利用の仕方は様々です。
- 宿泊型 10:00〜翌19:00 5食付き
- デイサービス型10:00〜19:00 2食付き
- 訪問型 約2時間
※あくまでも目安です。各施設の情報をご参照ください。
ケース1 【育児不安】
初めての妊娠出産で育児がうまくできるか不安。産院は4日で退院となっている。自宅に退院するがサポートはなく、日中赤ちゃんと2人きり。
▶︎妊娠中から保健センターに相談。妊娠中に産後ケアの申請し、受け入れ可能施設を調整してもらう。出産し、退院後自宅には帰らず、そのまま産後ケア施設へ入所。6泊7日して休養をとりながら授乳や育児を助産師に相談した。
ケース2 【ママの疲労】
産後5ヶ月。この頃夜泣きする様になって寝不足。上の子2歳のイヤイヤ期もあり、精神的にも辛くなってきた。
▶︎保健センターに相談。産後ケアの申請を行う。また、上の子の一時保育も申請。一時保育と同じ日にデイサービスの産後ケアを利用。
ケース3 【母乳相談】
母乳育児を行なっている産後3ヶ月のママ。赤ちゃんが遊び飲みをしだして母乳が飲めているか心配。
▶︎保健センターに相談。産後ケアの申請を行い、訪問型の産後ケアを利用。助産師が自宅に来て、授乳をチェックしてもらう。母乳量の測定をしてもらった。育児の相談もして、不安が解消された。
人と比べなくていい
ママさんからはよくこんな声を聞きます。「産後ケアってすごく大変な人が使うもので、私なんかは使っちゃダメだって思ってました。」
産後ケアって聞くとなんだか特別感がある感じがしますよね。でも、そんなことないんです。「すごく大変な人」って、誰が、どんなものさしではかれるの?
みんな、「今」が大変なんです。人と比べることなんてできないんです。「自分」が「大変」っておもったら大変なんです!!!だから私は、たくさんのママに当たり前に産後ケアを受けて欲しいと思っています。産後ケアがもっと広まり、多くのママが笑って育児ができる環境になってほしいと願っています。